クレジットカードの審査をくぐり抜けるコツ

■クレジットカードの審査にはクレヒスが重要

クレジットカードの審査において重要な要素にはいくつもありますが、クレヒスもその一つです。勤務先の規模とか収入面がクレジットカードの審査に重要であるのは誰もが分かっていることでしょうが、意外とこのクレヒスについては見落としがちというか、軽視されている側面がありますが、どうでもよいわけでは決してありません。

ところでクレヒスと言っても何のことかよく分からない人がいるかもしれませんので、まず意味を説明しますと、これはクレジットカードヒストリーの略です。これまで、その人はカードをどのように使ってきたかの経歴、履歴といったような意味合いです。もちろん今申込もうとしているカードは新規カードであってまだ持ってはいないわけですが、それとは別の、既に持っているカードの利用履歴という意味です。

となると、審査の上で重要になってくるのは、今までにカードの支払いに遅れたことがないなどという点だろうと想像つくでしょう。まさにその通りで、カード会社は審査の過程でその人のこれまでの他のカードの利用履歴が照会できる仕組みがあるのです。そこで、もし過去に大幅な滞納を起こしていたりするとこれはもう大きなマイナス点となるわけです。

一方で、クレヒスは単に減点方式で利用されるわけではありません。利用履歴の内容によってはプラスに働くこともあるというか、とくに一部のステータス性の高いカードでは、十分に立派なクレヒスがないと逆に審査の上で厳しいということもあります。例えばプラチナカードといったカードでは、1年間に100万円とか200万円といったレベルでカード利用実績があることが、明示されているにせよとくに開示されていないにせよ、カード発行の条件となっていることが多々あります。こういう場合は、ただ滞納がないだけでは不十分であることが分かるでしょう。それなりにまとまった金額を、それなりの期間にわたって継続的にカード払いしているという実績を積み上げる必要があるわけです。

このように、クレヒスは必ずしも恐れるべきもの、恐々考えるべきものではありません。一言で言えばその人のこれまでの実績という言い方が一番ぴったりくるでしょうが、そういう言い方もできるのです。

別にプラチナカードに限らず一般カードであっても、新社会人などであればともかく、30代、40代になって過去のクレヒスが一切ない、クレジットカードをこれまで持ったこともないという人には、新たにカードを発行するのがためらわれることもあるのです。

■クレジットカードの多重申込は避ける

クレジットカードを申し込みの際、滞納や延滞などをしたりした覚えがないのに、審査に落ちてしまうということもあります。落ちてしまう理由はいくつか考えられますが、多重申込という状態になってしまっている可能性があります。

多重申込とは、すなわち同時、もしくは、短期間に複数のクレジットカードの申し込みです。それを行うことによって、入会特典が目当ての申し込みと思われたり、カードを悪用しようとしていると思われることがあり、審査が通りにくくなってしまいます。

クレジットカードを申し込んだ際には、必ず、審査というものが行われ、個人信用情報機関という機関を通して、他のカードで延滞や滞納など金融事故情報がないかなどをチェックされます。照会することで、過去半年間のカード申込情報もカード会社は知ることができます。

多重申込をしていることで、個人情報機関にカード申込履歴が残り、審査が通過して、カードが発行されることで、個人情報信用機関に成約情報が記録され、どのカードに申し込んだかという申込回数と、審査通過回数がすべてカード会社は調査することができ、それを確認することで判断します。返済の延滞履歴や債務整理などがないかということも記録されます。

多重申込の基準となるのは、6か月の間に3件以上の申し込みが基準となります。会社によって、審査の基準が違うため、それでも通過することもありますが、もし、それで落ちてしまった場合には、多重申込が原因と判断することができます。

対策としては、半年以内に3枚以上のクレジットカードを連続して申込をすることを避けることや、同時に2枚以上の同時申込をすることも避けることが必要です。もし、落ちてしまった場合、その会社が発行するカードがしばらくの間再入会することが出来なくなってしまう場合があります。

多重申込でクレジットカードの審査が何回も落ちてしまう場合には、半年間待って、履歴が消えることを待つことがお勧めです。もし、クレジットカードを複数枚所有している場合には、総量規制ということも気を付けなければいけません。総量規制は、クレジットカードのキャッシング枠やカードローンの借入額が年収の3分の1以上の借入ができないという貸金業という法律で定められており、当てはまった場合には、カードの発行ができません。住宅ローンや銀行などの借入は対象とはなりませんが、消費者金融や信販会社からの借入が対象となります。そのため、複数枚所有している方は多重申込ではなくとも気を付ける必要があります。

■ブラックリストには載ってしまったら

クレジットカードを作成しようとするときに注意しなければならないのがブラックリストです。これは実際にそのような名称のリストが存在するのではなく、個人信用情報機関に支払いの長期的な遅延や債務整理などの記録が残っている状態を指しています。クレジットカードの利用で起こした問題だけでなく、ローンや税金、携帯電話料金の支払いを遅延させたときにも記録されます。個人信用情報機関は複数あり、業界によって記録されるところが異なっています。しかし、これらの記録は共有して参照されるため、いずれか1つに記録があれば支払いができなくなる危険性が高いとされ、審査に落ちてしまいます。

このブラックリストと呼ばれる状態は1度なってしまっても永久的に解除されないものではないので心配ありません。記録の保持期間は5年間であり、それ以降に申し込みを行えば審査で個人信用情報機関の記録を参照しても追跡できなくなるため、現在の属性が基準を満たしていれば審査に通ります。

ただし、支払いの遅延を起こして強制解約されてしまったクレジットカード会社に対して、5年間待ったから再度申し込んだでも落ちる可能性が高いので注意しなければなりません。これはカード会社に5年以上経過していても記録が残されているためであり、通らない場合は諦めて他のクレジットカードに申し込むしかありません。

これは家族カードを発行する際にも影響があります。家族カードは基本的に本会員に対して審査を行うため、発行対象の家族がブラックリストになっている場合でも、そこまでは個人信用情報機関の記録を確認しないので通ります。しかし、その家族が過去に同じクレジットカード会社で問題を起こしていると気付かれてしまうので、発行できなくなる可能性があります。

また、ブラックリストではなくなってすぐのときもクレジットカードの審査には落ちやすくなっているので、最初は審査の甘いところでカードを作成し、その後に本命のカードに申し込むようにしなければなりません。個人信用情報機関にはブラックリストになる情報の他にも通常の利用の記録も残っています。しかし、ブラックリストになってカードが使えなくなり、5年以上経過していると利用記録が全てなくなるホワイトと呼ばれる状態になります。現代社会では30歳以上になってホワイトになっていると不自然であるため、ブラックリストから復帰した後であることを疑われ、落とされてしまうことがあります。そのため、利用履歴を作ることが重要です。

■日本一審査が甘いクレジットカード「ACマスターカード」

クレジットカードの信用調査機関は情報を共有しているので、クレジットカードは1度審査に落ちると続けて審査に落ちる傾向にあります。そんな方の救いの神となるのが、現在日本一審査が甘いと言われるACマスターカードです。そこでACマスターカードの特徴を紹介します。

このACマスターカードの発行元は、消費者金融最大手のアコムです。アコムは独自の保証会社を持っているために他社よりも審査が甘いというわけです。ただしアコムや親会社である三菱東京UFJ銀行カードローンなどで金融事故を起こしていれば、審査に通る可能性は著しく低くなります。

次にACマスターカードの申し込み条件は、年齢が満20歳以上69歳以下の安定した収入と返済能力を有する方となっています。アルバイトやパートで定期収入がある主婦や学生も、原則利用できます。申し込み方法は、店頭窓口・むじんくん(自動契約機)・電話・郵送・WEBから選択できます。ACマスターカードの最大のメリットは、クレジットカードにして即日発行できることです。

即日発行する手順の一例を紹介すると、まずはWEBから申し込みます。すると営業時間内なら30分以内を目安に電話かメールで申し込み内容確認の連絡が来ます。その後メールかアプリを通して運転免許証などの本人確認書類を送付します。その後30分程度でアコムから審査の可否の連絡が来ます。審査に通過していたならお近くのむじんくんに行き、そこでカードを受け取ります。もちろん最初からむじんくんに行き申し込むのもいいですが、万が一審査に落ちた場合は時間の無駄になってしまいます。ちなみにむじんくんは全国に340ヶ所ほどあり、営業時間は原則8時~22時となっています。

ACマスターカードのショッピング枠は最高300万円で、ショッピング枠とキャッシング枠を合わせた限度額は最高800万円となっています。もちろん年会費は無料です。ACマスターカードの特徴は、リボ払い専用カードということでリボルビング手数料(10%~14.6%)がかかることです。裏技として、毎月のクレジットカード利用金額以上のリボルビング返済額をすれば、実質1回払いとして利用できます。また他のクレジットカードにはほとんどあるポイントサービスや旅行保険がないことが特徴です。ただしマスターカードなので世界中で使うことはできます。さらに家族カードや高速道路で使用するETCカードもありません。

■審査がないクレジットカードはあるのか!?

最後に審査無しで誰でも発行してもらえるクレジットカードはあるのかについてお話しておきたいと思います。審査がないクレジットカードがあれば審査の不安を抱えることもないので楽ですが、現在のところ残念ながらそういったクレジットカードは存在しません。

クレジットカードは後払いシステムの決済です。即時現金取り引きではなく、締日で計算して一ヶ月分の利用金額を翌月に請求される仕組みです。利用金額によっては分割払いやリボルビング払いにも対応しており、無理ない支払いも可能としています。ただ、後払いという点で支払い不能の可能性を考えると利用者を信用しなければ決済はできません。

例えば無職の方にお金を貸す人はいないように、支払い不能になる可能性が高い人にクレジットカードを与えることはできないのです。そのために審査を設けて、信用できる利用者のみにカードの発行をおこなっています。ただ、もし審査不要でクレカのような決済カードを利用したいなら、プリペイドカードやデビットカードの利用を検討してみるのもいいでしょう。

プリペイドカードは先払いの決済カードです。予めお金をカードにチャージしておくことで、決済時にチャージ分から支払われるため、チャージ額以上の決済をすることはできません。もう一方のデビットカードはクレカと同じく後払いの決済カードですが、利用者の銀行口座から即座に支払いが行われます。よって、支払い回数は一括払いのみ、口座残高を超える支払いはできません。このようにプリペイドカードもデビッドカードも即時支払いで、自分の所有金額以上の支払いは不可能になっているため、審査をしなくても発行してもらえます。